春の草花と、その名前①
こんにちは。最近あったかくなってきました。散歩して足元に生えている草花の写真をいくつかとったので、その名前を調べてみました。
発見場所:駅の近く、道端など
和名:アメリカフウロ(亜米利加風露)
原産:北アメリカ
初めて発見されたのは昭和の京都伏見深草と言われている。
花:5〜6月
食:乾燥したものは、野老鶴草という下痢の漢方薬として使われる。ちなみに、日本の在来種のフウロは神輿草とも呼ばれ、それを漢方薬にしたゲンノショウコ(現の証拠)は、日本三大民間薬の一つである。
特徴的な葉なので見つけやすい。
発見場所:駅の近く(この株しか見かけなかった)
キモい。おそらく名称はアメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)だと思われる。
分類:キク目キク科タンポポ亜科アザミ属
原産:アメリカではなくヨーロッパ。紛らわしいためセイヨウアザミと呼ばれることもある。1960年代の北海道で初めて発見された。
花:5〜7月
食:おそらく不可だが、ナンブアザミは食べることができるあたり、同じアザミでも種類によって食べられるものと食べられないものがあるようだ。何でも食べるシカが食べないのでシカがいる場所で繁殖しやすいらしい。
世界遺産の知床公園などで在来種を駆逐し要注意外来生物に指定されている。
アザミは全世界で250種類以上あり、日本には100種類以上ある。雑種との雑種とかあって見分け難い。調べたら小笠原に生える小笠原薊とかあった。スコットランドはアザミを国花としている。
発見場所:駅の近く、低い山(神社の中)
和名:キュウリグサ(胡瓜草)
原産:アジア
大昔イネの伝来とともにやってきたとされる、史前帰化植物。帰化植物というのは人為的な手段で持ち込まれた植物のうちで、野外で勝手に生育するようになったもののことである。意図的なものもそうでないものも含まれる。
花:3〜5月 ちっちゃいところも、真ん中が黄色いところも、ほんとかわいい。
食:花が咲く前の若い葉や茎は食用可。乾燥したものは附地菜(ふちさい)と呼ばれ、利尿作用がある漢方薬として使われる。
胡瓜菜、タビラコとも呼ばれるが、これと全然関係ない草もタビラコとも呼ぶため、どちらのタビラコか分からなくなるのであまりその名で呼ばれることは少ない。キュウリというのは、若葉を揉むとキュウリのようなにおいがすることから。腹や花はハナイバナとほとんど同じだが、キュウリグサは茎がひょろ〜と伸びている。ハナイバナは葉内花と表記し、葉に包まれるようにして花が咲く。
発見場所:駅の近く、道端
和名:ヤエムグラ(八重葎)
分類:アカネ目アカネ目ヤエムグラ属
原産:アジア ヨーロッパ アメリカ
花:5〜6月 実はひっつき虫。
葉:円状に6〜8枚、写真は6〜7枚がほとんど。
食:花が咲く前の若葉は食べることができる。中国日本で漢方として、西洋医学ではクリバースというハーブとして使用される。消炎作用、利尿作用、強壮作用、解熱作用などがあり、食べるだけでなく湿布にしたりお茶にして飲んだりするっぽい。あと、天日干しして乾燥裁断し袋に入れてお湯に浮かべると血行を促進するらしい。すごすぎでしょ。
八重というのはたくさん重なっているという意味。八重桜とかの八重。葎は密生して繁殖するという意味らしい。
百人一首に出てくる、やえむぐら しげれるやどの さみしさに〜 というのはこのヤエムグラではない。アサ科のカナムグラのことである。画像見たけどまっっったく違う草だった。
発見場所:道端
和名:ヒロハウシノケグサ(広葉牛の毛草)
分類:イネ目イネ科イチゴツナギ亜科ウシノケグサ属
原産:ヨーロッパ
牧草として北海道に輸入され広まった帰化種。
花:6〜8月
食:イネ科なので多分身を食べることができる…?調べても分からなかった。
違いがよくわからなかったが、もしかしたらオニウシノケグサかもしれない…。
発見場所:低い山
和名:ヒゲコスミレ(髭小菫)
分類:キントラノヲ目スミレ科スミレ属
原産:全世界の温帯地域
花:3〜4月
食:種子や根に毒があり、食べると心臓麻痺、神経麻痺、嘔吐などの症状が出る。葉や茎がを乾燥したものは紫花地丁(しかじちょう)という漢方薬として使われる。
スミレ科には16属850種があると言われ、そのうちスミレ科スミレ属に分類される植物が400種ほどを占めている。日本には50種類のスミレが自生していると言われている。
スミレは日本では野に咲く花の代表として知られていて、古くから親しまれて花のひとつ。
歴史上の人物では、ナポレオン1世が妻ジョセフィーヌの誕生日にはスミレを送っていた記述がある。他には、ヴィクトリア女王の日記にはスミレについての記述が105回も登場している。ヴィクトリア時代のイギリスでは、スミレは謙虚さや忠誠心の象徴とみなされていたらしい。
今日はここまで。